ランカウイ日記―ランカウイのブログ

いろいろありランカウイにも居を構えることになり数年。ランカウイに関するブログを書いていきます。

ランカウイ日記 10 関空・ランカウイ便 クアラルンプール乗り継ぎ 遅延の場合 (2019年5月19日追記)

 

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関空ランカウイの乗り継ぎについて

ランカウイはマレーシア航空(MAS)をはじめAirAsiaやFireflyなどが就航していますが、僕はいつもMASを利用しているのでMASついて書きます。原則毎月関西国際空港〜クアラルンプール〜ランカウイを飛んでいるので結構詳しい方だと思います。AirAisaの乗り継ぎについてやKLIA2については何も知りません。すみません。

 

関空利用だと往路・復路とも(成田の場合は往路が)クアラルンプール(KUL)での乗り換え時間が約1時間強しかなく、初めてだと、大丈夫かな、乗り継ぎが出来ないのでは? と思う方も多いと思います。

 

A. 遅延がない場合

遅延がなく、1時間の乗り継ぎが確保できる場合は、入国審査場が混んでいなければなんら問題ありません。混んでいなければ、というのが問題で、その点は後述します。混んでさえいなければ両替する時間もあります*1 クアラルンプール国際空港(KLIA)は大きいとはいえ、どこに向かうべきかが分かりやすく、到着からシャトル乗車(1路線のみで途中駅も乗換もなし。乗車時間はわずか2分20秒)*2そして全体的に移動の流れがスムーズで、1時間あれば十分間に合います。注意が必要なのは、シャトルを降りた後、9割以上の人はそのシャトルの進行方向の先に向かって歩いていきます。その方向に、クアラルンプールの出国ゲートがあるからです。他方、マレーシア国内線乗り継ぎは、その人達とは逆方向、まわれ右をして後方にあるエスカレーターを降りていかなくてはいけません(下写真)。シャトルは最後尾の車両に乗っておく方が近いということになります。そのエスカレーターを降りた先に国内線乗り継ぎ乗客のための入国審査があります。ほとんどの場合この入国審査場はがらがらですが、マレーシアのスクールホリディなんかと重なったり、団体旅行客(最近だと中国・韓国)あとは、入国審査のスタッフの数が少ない時は行列が出来ていることがあります。だとしても間に合うほどの行列がほとんどなのですが、気になる人は、シャトルをおりて、まず行列の長さを確認してください。行列が長くなってきたから、臨機応変に窓口をもう一つ開けようなんてことは、絶対にしない国です。どうしても間に合わないぞ、この様子だとという場合は、日本人らしくおとなしく行儀良くちょこんと行列の最後にいても飛行機は飛んでいってしまうので、ぶらぶらしている係員がいる場合はその人に説明し誘導を依頼する、いない場合(大抵いない)は、例えば列の前の人達皆に聞こえるように、搭乗時間が迫っている、放送で名前が連呼されているので割り込ませて欲しいと説明するしかありません。遅延の場合と違って、職員が誘導してくれるということはないです(遅延の場合は、飛行機を降りたところで誘導の職員が待機している)。そのあたりは臨機応変に。

 

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両ターミナルを結ぶエアロトレインは、時間帯により2.5分あるいは5分間隔で運行されています。

 

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B. 遅延がある場合

 

 b-1 ランカウイ関空の遅延

KIXKUL便が遅れることはまずないのですが、KULランカウイ(LGK)はしばしば遅れる。飛行機はKULからLGKに飛び、同じその飛行機が乗客を乗せてまたKULに戻り、というふうに行き来しているようで、どこかで遅れがでると、ずるずるその後の便が全部遅れる。KUL→LGKの遅れは待てば済むが、LGK→KULが数十分でも遅れると、KUL→KIXに乗れなくなる。

 

ランカウイから帰国する場合の遅延には3パターンある。

b-1-1.

LGK→KULが遅れるものの乗り継ぎ便(KUL→KIX)に乗れる場合

クアラルンプール国際空港で飛行機を降りたところに、「KANSAI」とか「OSAKA」とか書かれた紙をもって「カンサイ・オーサカ」とけだるそうに連呼している地上職員が待機している。歩み寄ると名前を確認される。そして関西便の乗客が全員集まると「レッツラン!」みたいなことを言われ、走らされることもあるが、とにかくこの全員が関空行きに辿り着くまで関空便は待ってくれる。職員もそれが分かっているので、やる気がない職員の場合は、こっちが焦るくらいのんびり歩いていく。イミグレに行列ができていたとしても優先的に通過させてもらえる。原則、最低1時間の乗り継ぎ時間(MCT=ミニマムコネクティングタイム)が確保できない場合は乗り継ぎ便として設定されないが、一定数の関空便の乗り継ぎ客がいる場合、乗り継ぎ客のために関空便の離陸を待たせる場合もある(後述のホテル手配のコストとの兼ね合いもあるのだろう)。経験上乗り継ぎ(KUL→KIX便の出発時刻からLGK→KUL便の到着時刻を引いた時間)が45分確保できる場合は、全く問題なし。30分もレッツラン! でなんとか乗れる。それを切ると厳しい。b-1-2へ。

 

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写真: 帰国の際、国内線から国際線へ移動する時に通るイミグレ@クアラルンプール国際空港。ここはあんまり混みません。

 

 b-1-2.

 

LGK→KULが遅れ、クアラルンプールについたとしても乗り継ぎ便(KUL→KIX)に乗れないことがランカウイのカウンターですでに明らかな場合

それでもとにかくその遅延便でKLまで行けと言われる。そして、KLでホテルがあてがわれる。人数にもよるが、マイクロバスでホテルまで送迎。宿泊費・交通費ともMASが負担。ホテルは清潔ではあるが、特に好んでまで泊まりたくないクラスで、空港からは結構離れている。日本で言うビジネスホテルのような感じで、朝食は付く。スーツケースは空港に預けたままになる*3。このパターンの場合、交渉次第(翌日にLGK→KULに空きがあるかどうかによる)で、ランカウイにもう1泊することも可能だが、宿の手配はしてもらえない(自費負担)。僕の場合、家があるので、この選択肢を選ぶ。事前に一応、予約時に登録した携帯電話に遅延のメッセージがくるのだが、その時点でMASに連絡すれば、交渉次第で前の便に乗れると思う(最近は登録したメールに案内が来るようになった模様)。ただ、いまさらどうしようもないというぐらいのタイミングで連絡がくることも多い。HISなどの旅行会社のツアーの場合、どうやらマレーシア航空から旅行会社に早めに連絡が行くのか、一つ前の便に乗るよう促すようだ。それが原則の対応かどうかはわからないけど、一度そういう例を聞いた。チェックイン時に、他に関空行きに乗り継ぐ人がいるかと聞いたら、いたけど前の便に振り替えたと教えられ、え、じゃ、なんで僕も連絡くれなかったんだって言ったら、ほら、その人達はツアーだからとの答えでした。

 

b-1-3. LGK→KULは予定どおり飛ぶが、乗り継ぎ便(KUL→KIX)が遅れる場合

前述の通りあんまりない。2016年の5月に経験した、機材の遅れによる1時間遅延が一度。いつもかどうかはしりませんが上海→KLの機材を使うはずが、その便の遅れの影響による遅延。出発の遅延分、関空への到着が1時間遅れました。

 

b-1-4. LGK→KULは予定どおり飛ぶが、乗り継ぎ便(KUL→KIX)が飛ばない場合

 

日本に上陸する台風の影響で一度。KULまで行けと言われ、翌日の朝7時出発に振り替え。翌朝7時なので、ランカウイに一泊という選択は出来ませんでした。

 

 

関空ランカウイの遅延  クアラルンプールからの機体の遅れ

 

使用便の遅れで11時発の関空→クアラルンプール便(MH83)の出発が遅れることはたまにある。関空→クアラルンプール便はあんまり遅れないけど、遅れる場合はこのケース。この場合、遅延の時間に合わせて、KUL→LGKも後の便に振り替えられる。関空を16時頃までに出発するなら、最悪でもKUL→LGKの最終便(MH1458)に振り替えられるので(空席状況にもよるとおもうけど)一応当日着く。3時間程の遅れの場合1,000円分のミールクーポンがもらえた。関空のほとんどの飲食店で使える。16時頃までに出発しない場合のケースはあたったことがないが、上記2と同様の対応だろう。たぶん。  微妙なのが、30分程度の遅れで、KUL→ランカウイ行きが18:15発で、関空便が17:45ごろに到着した場合は、レッツランで乗れたけど、17:50頃に到着した場合は、関空クアラルンプール便を降りたところで、スタッフが後の便に振り替えた新しいボーディングパスを持って待っていました。

 

 

関空への台風の影響について

 

関空の出発時刻(午前11時)の前後に台風が接近する場合

僕が経験したのは、午前11時発の便が台風の通過を待つため16時発まで遅延というケースでした。前日、台風情報をこまめにチェックしていると、携帯のSMSにマレーシア航空から15時まで遅延との連絡(おそらくマレーシア航空で直接チケットを購入した場合のみのサービス)。搭乗日当日は、関空への連絡橋閉鎖が怖かったので、念のためかなり早めの12時頃到着するようにタクシーで関空に向かった。到着しカウンターに向かうと、結局16時まで遅延と伝えられた。関空大橋はというと、12時過ぎから確か14時30頃まで閉鎖された様子(ひまだったので日航ホテルと駅改札のところと関空の間をぶらぶらしていました)。電車やバスはその間全て運行中止(電車の方が風の影響が大きいと考えられているので、まずは電車がとまり、次に自動車通行の規制が入ります)。ただ、その閉鎖の間は原則飛行機の離着陸はないようですし*4、ある程度は連絡橋の通行の再開状況も考えて、飛行機も飛んでくれるはずです。結局台風が過ぎ去り次第、各社が順番に離陸し、マレーシア航空は16時過ぎに離陸。

個人的にはこの経験から今後は、本来なら家を出る時刻の少し前に遅延情報をチェックし、新たに設定された離陸時刻の2時間前に着くように関空に向かうつもりです。早く行く意味はあまりなさそう、というのは、航空会社(あるいは管制塔の仕事?)も新たな離陸時刻を、最新の台風の進路予想を含めて出しているはずなので、その時間より早く行ったところで、まだ台風の影響があり、連絡橋が閉鎖されている可能性が高いと思われるから。で、とにかく関空に向かい、万一連絡橋が閉鎖されている場合も、そこでしばらく待機し、解除を待つ。連絡橋が通行できるようにならないということは飛行機も飛べる状況ではないはずだから。(ただ、このやり方で乗れなかったとしても、責任は負いかねます。台風の大きさ、速さ、上陸時刻等により対応は変わってくると思うので)。それに基本的には航空会社も全員載せて飛びたいはずです。聞いたところによると、関空で台風の影響により国際便が遅延になることはあっても、欠航になることはあまりないそうです。言うまでもなく、パッケージツアーの場合は主催会社の指示にしたがってください。

確実なのは、台風前に関空についておく方法ですが、11時発の便なので、現実的には前日から関空島にある日航に泊まるやり方でしょう。ただ、みんな同じことを考えるので、関西直撃が確実というニュースが流れてからだと満室で取れません。

 

*1:シャトルの乗り場から数分の範囲に両替所が二つあります。CIMBとMay Bank。個人的な経験の範囲ではMay Bankの方がいつもレートが良い気がしますが、その辺はご自身でご確認ください。日によると思います。クアラルンプールとランカウイの両替レートについてのエントリー→ランカウイ日記 42 両替について

*2:国際線の搭乗口は原則East Zone。国内線の搭乗口(及び、空港出口)はWest Zone。この東西を結ぶのがこのシャトル。あまり頻度は高くないのですが、まれに、関空・クアラルンプール便の搭乗口がGの場合があり、その場合、シャトルに乗る必要はありません。GはWest Zoneにあるため

*3:というわけで、スーツケース等をチェックインする前に一泊に必要なものを手荷物に移しておくほうがよい。ランカウイのカウンター職員が必ずしもKUL→KIXの遅れを事前に知っているわけではなく、発券してみて、あ、遅れてるみたいですねぇ、ということもあるので早めに要確認。

*4:一機だけ閉鎖中に飛び立った強者がいました。びっくりした。キャッセィだったかな。一瞬のタイミングをつかんで飛んだのかな? 乗客を乗せたままずっと待機していたのかなぁ。