ランカウイ日記―ランカウイのブログ

いろいろありランカウイにも居を構えることになり数年。ランカウイに関するブログを書いていきます。

ランカウイ日記 12 MHUpgrade (MHアップグレード) (最終更新2019年7月25日)

 

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毎月マレーシア航空を利用しマイレージはEnrich(エンリッチ)でゴールド(oneworldでいうとサファイア)。利用クラスは、おおむねビジネスクラス。サービスが始まってからは、この記事のこともあるので積極的にエコノミーを購入し、MHUpgradeを試しました。現在は、UPされなかった場合のこと、加算マイル(後述のように、MHアップグレードされた場合は、ベースマイル分のみの加算)とゴールドのステイタスの維持を考えて、原則ビジネスでとっています。

 

マレーシア航空が2014年MH Upgrade(MH アップグレード)というサービスを始めました。競売方式で追加料金を払い1クラス(エコノミークラスからビジネスクラスに、あるいはビジネスクラスからファーストクラスに)アップグレード出来るサービスなのですが、なかなか面白い。オーバーブッキングの際と違い席がアップグレードされるだけではなく、優先搭乗・食事などすべてにおいてアップグレードされたクラスのサービスを利用できます。

 

実際に僕がどれくらいアップグレードされたか? 今までKIX-KULで7回試して(往復なので14便)アップグレードされなかったのは確か3回で、その他はうまくいきました。気をつけたのは、年に2回ほどあるビジネスクラスの大安売り期間はほぼ満席になるようなのでこの期間、それから繁忙期を避けたこと。そもそも正規料金でも取れないわけですから、これら時期のUPグレードは諦めましょう。 (追記 この記事を最初に書いた頃と違い、最近は、このシステムを知る人が増えたからか、ビジネスの搭乗率が高くなったのか理由は分かりませんが、以前ほどUPされないような気がします)

 

アップグレード対象となる航空券*1を購入ししばらくすると(購入後48時間以内)マレーシア航空からMH Upgradeサービスの案内メールが来ます*2。リンク先に飛ぶと、それぞれのチケット(私の場合は、KIX→KUL, KUL→LGK, LGK→KUL, KUL→KIX の4枚)に対して、追加料金をいくらまで払うかを入札額として自分で指定できるようになっています(最低・最高額がそれぞれの区間に対しあらかじめ決められていて。その範囲内で指定します)。金額を指定し、決済カード情報を入力する。この額はそれぞれのチケットの搭乗日時の72時間前まで変更可能*3(決済カードは、元のチケットを購入したカードと違っていてもかまわない。逆に言うと、同じカードで支払いたい場合でももう一度入力しなければいけません。)。そして、出発時刻から48時間前以降*4にアップグレードされるかどうかが確定し、メールが送られてくる(上の画像)。アップグレードされた場合はその時点で決済され、新たなE-Ticketがメールで送られてきます。(追記)最近このメールとセルフチェックインのメールが送られてくる順番が前後することが多く、この前のフライトの際は、48時間前にセルフチェックインが送られてきて、MHUpgradeがなされたのかなされなかったかのかについてのメールがしばらくこず、出発の27時間前になって初めてアップグレードがなされた旨のメールが送られてきました。Self-Checkinのメールが、アップグレードされる前の内容だったのか、すなわち、もしこのセルフチェックインのメールでセルフチェックインをしていたら、エコノミーでのチェックインになってしまっていたのかは不明。おそらく、MHアップグレードがなされた通知が遅れただけだと思うのだけど。2016年の7月にアップグレードされた際は、セルフチェックインの案内メールが出発の39時間前、UPグレードのメールが18時間前に来ました。

 

 

 

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写真 搭乗5日前に送られてくる、「入札額を増やしませんか?」メール。増額だけができ、すでに入札した額を減らすことは出来ない。Yes, I want to increase my chances of being upgraded.をクリックしても、自動的には増額されないので、クリックしてその先を見てみても大丈夫です。

 

・このサービスは、マレーシア航空側にとっても、わずかであれ収益の足しになるでしょう。機内食の価格は、ビジネスとは言えしれているだろうし、乗客数に対してエコノミーよりも多く割り当てている乗務員を遊ばせておくのももったいないでしょうから。また、ビジネスクラスに乗ったことのない人へのお試し体験、そして、その人が今後ビジネスに乗ってくれるようになれば、それもまた将来への利益につながると思われます。

 

・預け入れ荷物はTerms & Conditionでは元クラスの重量が適用(30kg)されるとあるが、新たに発行されたE-ticketには40㎏までとなっていた。とはいえ、現実的には、他区間の上限に制約されることにはなるので意味はないと思う。アップグレード後の重量が適用されます。そして、他区間もその上限が適用されます。例えばKIX→KUL→LGKのうちKIX→KULだけがアップグレードされビジネス、KUL→LGKがエコノミーのままだとすると、KUL→LGKも40kgを上限にしてくれます。以前はアップグレード後のEticket上でもKIX→KULは40kg、KIX→LGKは30kgとの記載だったのですが、現在はともに40kgと明記されています。ランカウイのチェックインカウンターでもスタッフに確認しましたが、そういう運用のようです。

マイレージは、アップグレード前のクラスの分がつくとエンリッチのTerms & Conditionには書いてあるように、元々購入したのチケット分のマイルがつきます。

ランカウイ→クアラルンプールがエコノミーでクアラルンプール→関空がビジネスの場合、ランカウイのチェックインの担当者が、ランカウイ→クアラルンプールのチケットだけを見てエコノミーと判断し、プライオリティーのタグをつけてくれないことがあったので、その場合は一言言った方がよいと思います。

・アップグレードされるかどうかの基準は明らかではありません。もちろん、48時間前の時点で空席がなくてはいけないし、他の競売者よりも高額を提示しなくてはいけないでしょう。では、同額提示者がいる場合はどうか? おそらくベースとなるチケットクラスの高い人が優先されることでしょう。では、元のチケットが同じで入札額が同じ場合は? おそらくEnrichランクの高い人が優先されるのだろうと思います。ただ、ゴールドやプラチナには、エコノミーだけを利用する人はなかなか辿り着かないと思われるので、シルバーで十分有利でしょう。チケットクラスのほうが重視されそうな気がします。

エコノミーの購入時に座席指定をしている場合、窓側・通路側の希望は反映されます。(追記 反映されないことが多くなったので、偶然だったのかもしれません。チェックインの際に再確認してください)

・このMHアップグレード以外でアップグレードをされたことは、通称インボラ(インボランタリーアップグレード)、すなわちオーバーブッキングによるマレーシア航空側のアップグレードで1度だけ。当日の「お客様を特別にアップグレードさせていただきました」を期待している方は望み薄かも。オーバーブッキングの場合、やはり、エンリッチ上級の会員から声がかかります。

 

入札履歴例

この下の期間以降もアップグレードされていますので、例として。席に空きさえあれば、低額でもアップグレードされる可能性が高いようです。ポイントは、と言っても当たり前のことしか書けないのですが、繁忙期は無理(席がそもそもない)のと、少人数であること。例えば4人家族だと、当たり前ですが、4つの空席が必要となるので。1人分の空席がポツンとあることは多いのですが、それだけの空席はさすがにない場合も多い。

1. 2015年3月

KIX→KULに20,825円(デフォルトの中間値)しアップグレードされた。

KUL→KIXに34,445円(最高額。最高額は時期によって変動します)しアップグレードされず。

なぜランカウイ・クアラルンプール間で入札しなかったかというと、わずか1時間ほどのフライトで、出されるRefreshment(軽食)もそれほどのものではない*5ので、まぁ、いいかぁと思ったから。結果KIX→KULがめでたくアップグレードされ、KUL→KIXはされなかった。もとのエコノミーのチケットは、週末に公式Webでのみ販売している格安チケットで、わずか54,170円。20,825円足したところで7万数千円で、片道とはいえ、ビジネスクラス。全然悪くない。

2. 2015年4月

KIX→KULに34,320円(最高額)を入札しアップグレードされた。

KUL→KIX34,320円(最高額)を入札したもののアップグレードされず。

3. 2015年7月

KIX→KULに38,100円(最高額)を入札しアップグレードされた。

KUL→LGKに4,725円(最低額)を入札しアップグレードされた。

KUL→KIXに38,100円(最高額)を入札しアップグレードされた。

この月までは往復ともアップグレードされたことがなかったので、ひょっとしたら往復ともアップグレードされることはないのかなと思っていたのですが、そういうわけではないようです。

4. 2015年8月

KIX→KULに36,355円(最高額)を入札しアップグレードされた。

KUL→LGKに4,550円(最低額)を入札しアップグレードされた。

KUL→KIXに36,355円(最高額)を入札しアップグレードされた。

5. 2016年7月

KIX→KULに12,970円(最低額に1,000円ほどプラス)を入札しアップグレードされた。

KUL→KIXに12,970円(最低額に1,000円ほどプラス)を入札しアップグレードされた。

6. 2016年10月 (システム変更かここからRMでの入札・通知)

KIX→KULにRM580(最低額に1,000円ほどプラス)を入札しUpgradeされなかった。

KUL→LGKにRM113(最低額)を入札しUpgradeされた。

KUL→KIXにRM1,005(最高額)を入札しUpgradeされた。

7. 2017年8月 (システム再び変更かここから日本円での入札・通知)

KIX→KULに27,005円(最低額19,805円で最高額が30,975円でした)を入札しUpgradeされなかった。

KUL→KIXに28,155円(最低額19,805円で最高額が30,975円でした)を入札しUpgradeされなかった。

7. 2019年7月 (現在は入札価格の通貨を選べます)

KIX→KULに最低額USD315を入札しUpgradeされた。

KUL→KIXに最低額USD315を入札しUpgradeされた。

 

 

 

*1:MH便でTicket番号(Reference番号ではない)が232で始まる航空券が対象。(参照)MHupgrade Terms & Conditions 1. "flight ticket issued on Malaysia Airlines document number 232, and on services operated by Malaysia Airlines for flights with carrier code MH" ただしマイルを交換して得たチケットは232で始まっていても対象とならない(マレーシア航空日本支店に確認済み)。また、マイルを使ってエコノミーからビジネスに片道だけをUPグレードした場合、その残りの片道はMHアップグレードの対象となりませんでした。日本支店の方に事前に電話で確認したところ、対象となりますよ、とおっしゃっていましたが、結局メールはきませんでした。対象となりません。

*2:マレーシア本国のマレーシア航空サイトでもreference番号と姓を入力することで対象となっているかどうか確認できますが、このメールが届く前だといずれにしても対象ではないと表示されるだけなのでメールを待った方が賢明です。

*3:すみません、いったんオファーした金額(offer receicevedとなったもの)は管理画面に行っても、増額は出来るものの、減額・入札の取り消しはできません。最高金額を指定しない場合、後日、搭乗の5日前ぐらいに「もう少し高いオファーをしませんか?」 というメールがきますが、この場合でも増額のみ可能です。

*4:最も早くて出発の約60時間前にアップグレードのメールが届きました。逆に48時間を切ってからの通知も。

*5:軽食は僕は食べないことも多いのだけど、チキンパイかサテ(KIX・KUL間で出されるものとほぼ同じだが、とりわけてもらう方式ではなく、あらかじめアルミホイルの器に入って出てくる)が多い。それからリンツの丸いチョコレート1個。マレーシア航空は国内線でのアルコールの提供はない。