ランカウイ日記―ランカウイのブログ

いろいろありランカウイにも居を構えることになり数年。ランカウイに関するブログを書いていきます。

ランカウイ日記 61 フルーツ

 

ランカウイは南国だからフルーツが美味しいのでは、よく聞かれるのですが、残念ながら、日本のフルーツの甘みに慣れている多くの人はがっかりすることが多い。日本の農家は、長年にわたり、市場の声に耳を傾ける柔軟さと、職人の持つ頑固さを持って、より甘いフルーツをという市場の声に真摯に応え、品種を改良し続けてきたため、間違いなく世界一の糖度をもつフルーツを提供してくれています。僕は日本のフルーツはいささか不自然な甘さまで達した気がしていて、妙に甘いなぁ、と感じますが、まぁ、好みですね。それから選別の厳しさ。日本のB級品がこっちでは、仮に同じ等級があったとして特A級ぐらいじゃないかな。こちらでは、よくこれを商品として売っているなという傷んだものも売られているので、フルーツ一個買うにも気が抜けません。というわけで、日本でも手に入るフルーツの場合、ほぼ皆さん、がっかり。甘くない、水っぽいと。例えばスイカ。日本の物に比べると実に水っぽいですね。新鮮で生気があり、本来スイカはこういう物と言えばこういう物なのですが。それから例えばマンゴー。まずそもそもほとんどがタイ産で、ランカウイ産もありますが出回る期間が短く、糖度も劣り、しかもあまりマーケットに出ません。タイ産は比較的糖度もありますが、宮崎産にくらべると粗野な味です。カフェやレストランに行くとフレッシュジュースがメニューにあり、ほとんどのお店にマンゴージュースがありますが、その多くの店は、フレッシュのマンゴーをミキサーにかけたものに、甘みを足すために、砂糖シロップを加えています。ある有名なカフェは、ミキサーにかけたものと100%のマンゴージュースを半々で作っています。驚いたのは、先日Bon Tonのレストランで飲んだマンゴージュースで、これはおそらく、フレッシュマンゴーと水だけですね。当然甘みが足りないのですが、店としてはフレッシュという以上余分な物を足したくないんでしょう。これはこれで潔いと思いました。ちなみに、時期にも寄りますが、マンゴーは、マーケット等で買うと1RM1315程度。一個が400600gなので、一個あたりRM6ぐらいかな。

 

というわけでお勧めは、日本で手に入りづらい、スターフルーツだとかドラゴンフルーツだとかになるかなと思います。これらは、ホテルの朝食のビュッフェでカットされたものが並びますし、ナイトマーケットでもカットしたフルーツを売る屋台が、チェナン通りにもフルーツ屋があり、食べる機会は多いと思います。味は、瑞々しいものの、爽やかというかぼんやりした味ですが。現地の人は、きび砂糖を掛けて食べます。パイナップルとバナナは、甘みという点を考慮しても、日本で手に入る物より美味しいですね。バナナは大きい物と小さい物がありますが、小さい方が甘みが強い。

 

まだ数は多くないですが、オーガニックでフルーツを作っている農家も増えてきているので、今後はもう少し選択肢が増えるかなぁと期待。

 

 

 

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写真はある卸の野菜・果物屋さん。大きなウォークインの冷蔵庫に入って行って、欲しいものをビニール袋に入れて、レジへ。レジ係の人が恐ろしく愛想が悪いが、ここで野菜やフルーツを買っているホテルが多い。