ランカウイ日記―ランカウイのブログ

いろいろありランカウイにも居を構えることになり数年。ランカウイに関するブログを書いていきます。

ランカウイ日記 28 レンタカー 1 (2019年5月23日更新)

 

ランカウイでレンタカーをお考えの方への投稿です。

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(上写真: レンタカーでよく使われる日産アルメーラ。滑走路近くで撮影)

 

 

レンタカー 2 はこちら 

ランカウイ日記 59 レンタカー 2 - ランカウイ日記

ハーレーダビットソンのレンタルに関してはこちら。

ランカウイ日記 58 雑記 (2105年10月22日追記) - ランカウイ日記

 

 

ランカウイは電車やバスなどの公共機関がない島なので、レンタカーが便利なのは確か。3, 4泊程度だったら、あるいはリゾートホテルにこもりっきりの滞在というならタクシーで十分ですが、1週間ほど滞在していろいろ巡りたいというならレンタカーを借りるのも一つの手。例えば滞在の前半をタクシーでまわってだいたいの位置関係を把握して、後半はレンタカーなんていうのも悪くないと思います。

 

レンタカーがお勧めの理由の一つは、コスト。タクシーが物価を考えると結構高い。最近はタクシーを利用していないので正確な値段は忘れましたが、空港からチェナンがたしかRM15ぐらい、チェナンからダナやベルジャヤのあるパンタイテンガーまではRM30ぐらいじゃなかったかなぁ。以前深夜に乗った時は2倍請求されました。(50%増しだったという人もいますので、運転手による?)。

 

(2019年追記 現在はGrabがランカウイでも定着していますので、初めてのランカウイの方だとGrabがいいかなぁ、と思います grabに関しての記事はこちら

mijinko.hatenablog.com )

 

タクシーを数時間単位でチャーターという手もありますが、レンタカーの料金が、日産のアルメーラ、トヨタのVIOS*1クラスで1日RM100~120ぐらいで、AT車も豊富です。ヨーロッパのようにMT車のほうが多いということはありません。マレーシア産の小型車*2ならわずかRM80~100ぐらい(2年に一度行われる国際的な軍事ショーの展示会LIMAの時期はそれぞれRM20ぐらい上がります、というかLIMAの時期の滞在の場合は、事前に予約しておかないとまず借りられません。)なので、検討に値するのではないでしょうか。ただ、レンタカー会社により、またおなじ会社でもどれほど新しい車が当たるかは運次第。ちなみに、僕の知る限り、ベンツ、ミニ、ゴルフでしたら、取り扱いは多くないものの、一応レンタカーで借りられます。たしかRM170以上位からと、それなりの値段ですが。それから、ハーレーダビットソンのレンタルもあるようです。

 

 

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(写真 こちらはTOYOTAのVIOS。チェナン通りで撮影。)

 

二つめの理由は、走りやすさ。日本と同じく右ハンドル左側通行。LIMAなどのイベントがあるときを除いてほぼ渋滞もなく、快適です。クアはすこし交通量が多いものの、それ以外は田舎ののどかな風景の中を走っていくことになります。警察の取り締まりもうるさくありません。注意点をいくつか。

  • チェナンは横断する歩行者に注意。通りの両側に駐車している車の間から飛び出してきます。しかも現在(2017年5月)、再開発中で道幅も狭まっていて、運転しにくい。
  • ラウンドアバウトとよばれる英国式の交差点はすこし注意が必要ですが、まぁ、すぐ慣れます。
  • たまに検問をやっていますが、ほとんどの場合、自動車税を払っているかのチェックのみ(フロントガラスにシールが貼ってあります)。レンタカー会社が払っているので大丈夫です。日本人の場合は、警官にも特に免許を見せろといわれません(国際的なイベントややVIPが島に滞在時の検問の場合は見せろと言われる)。免許証といえば、国際免許を日本で取得しておく必要があります。1年間有効。手数料は3,000円ほど。詳細は所轄のWebで。
  • (特に夜になると)水牛が道路を横断していたり寝そべっていたりするスポットがあります。これはけっこう怖い。本当に注意してください。
  • 道路保守が不十分な道があり、冗談抜きで本気の穴があいていたりするので注意。
  • タンジュンルーのエリアは、スピードを落とさせるために設けられた道路の盛り上がりのハンプ(speed humps)が多い。あの辺りは電灯が少ないので気づくのが遅れがちで、夜は本当に注意して運転した方が良いです。擦ります。最近、パンタイテンガーにもかなり作られました。ご注意を(2017年4月)。
  • 中国からの旅行者はレンタカーを借りることが多いのですが、右ハンドル左側通行になれておらず、かなり危なっかしい運転をすることがあります。ウインカーを出さない人がほとんどで、気が向いたら曲がり(これは現地の人にも当てはまりますが)、僕は中国からのツーリストかなと思ったら、距離を開けて運転するようにしています。アラブ人旅行客はタクシー行動が普通ですね。レンタカーはあまり借りないようです。
  • ランカウイの車のナンバーはKVで始まります(なぜLK=Langkawiではないのかというと、けっこういろんな人に聞いたのですが、分からず。Kedah(クダ州のK)というのはわかったのですが、Vが謎。)。それ以外だと他州からきているということになりますね。
  • Padang Matsiratを除いてはほとんどの道が片道1車線。前の車がのんびり走っている場合に抜かすべきかどうか。日本のように暗黙のルールが多くなく「抜かすべき」という必要はありません。みんな思い思いの速度で走っています。ただ、抜いても構いません。センターラインが二本線の場所は追い越し禁止ですが、それ以外は任意です。石器時代から走ってんじゃないかというくらいぼろぼろの古い車が時速15キロぐらいで走っていることもあるので、私は抜かします。まぁ、ちょっと走って他の車の様子を見て、慣れてから判断してみてください。安全第一。

  • スピード違反の取り締まりをやっているのを見たことはありませんが、法規・常識の範囲内で安全運転を。パトカーより白バイをよく見かけますね。前に2台の白バイがのんびり並走していたら? さすがに抜きません。
  • 僕が思う島で一番危険な道は土産物屋のDe'Zoneの辺りからシェラトンの前を通りパンタイコック(ホテル ダナのあるアリア)に向かう山道(Jalan Pantai Kok)。山道でアップダウンが激しく、きついカーブが続き、けっこうな人が事故を起こしています。ほんとうに事故が多いんです。日頃から運転に慣れている人なら大丈夫だと思いますが、夜、特に雨の場合は十分気をつけてください(下写真 赤色の楕円部分)。
  • 車上荒らしや車の盗難等の犯罪はあまり聞きません(最近すこし増えてきたよう)。わざわざこれ見よがしに高級品を置いておくなどというようなことをしない、というような常識的な注意はすべきでしょうが、神経質になる必要はありませんが、とはいえ、自己責任でお願いします。
  • 駐禁を取られることは、クアのジェティ等の限られたエリアを除いて、ありません。

 

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 レンタカーを借りる場所は、空港が一番便利(クアにも多いですが、詳しくないもので・・・)。ランカウイの手荷物回転台の前にずらーっと会社が並んでいます(到着ゲート内にあります(2018年に空港の改装が行われましたが、現在も同じ場所にレンタカー会社が並んでいます)。下写真。(個人的によく使っている会社をランカウイ日記 59 レンタカー2 で紹介しています)。空港だからといって高いというわけでなく、相場通り。ホテルでも手配してくれますが、手数料分高くなると思います。レンタカー窓口が到着ゲート内ということは、空港を出てから後日空港でレンタカーを借りたい場合はどうするか? 到着ゲートのところにいる警官に、レンタカー借りたいんですけど、って言ったら中に入れてくれます。なんともいい加減。保険等の諸条件は申し込み時に十分確認してください*3それから意外にクレジットカードが使えなかったような気がします。僕が利用したところがそうだっただけなのかもしれませんが。もしKLで両替が出来ていなくても、到着ゲートを出てすぐのところに両替があるのでレンタカー会社の店員に「現金がないので、両替してきて良いか?」ときけばたぶんOKしてくれます。そういうところは融通が利く国です。全額前払い。その日から車を借りず後日からの利用の予約の場合はデポジットを払うことになります。たぶんRM50位。カウンターで手続き(国際免許証の提示・申込用紙の記入・支払い)が終わると、申し込み用紙の写しを渡されます。車の引き渡しは、空港建物を出たところにいる別の係が行います。到着ゲートを出て、まっすぐ進み建物を出ると、横断歩道があり、その先にブルーのプラスチックの屋根に覆われた通路があります。その辺にぶらぶらしている青年が係員です。写しをひらひらさせながら歩いていると、「car rental?」とかいいながら向こうから寄ってきます。

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 (上写真  空港のレンタカーカウンター)

 

 

給油はセルフのみ(のはず。僕はいつもペトロナス社を利用しているので、以下はそこでのやり方です。島にあるガソリンスタンドのほとんどはペトロナス)。給油機の前に止めて、自動車を降り、窓口へ。自分の給油機番号を告げ、金額を指定してその分先に払います。満タンの場合はそのむね伝え、給油し、窓口に戻り、その段階で払います。満タンの場合、給油所によっては、先に預け金としてRM50かRM100を渡す必要があります。満タン分入れたら窓口に戻り精算。金額を指定してすでに支払っている場合は、窓口に戻らず出て行ってもかまいません。レシートが欲しければ戻りましょう。ガソリンはリッターRM2程(写真参照)。

 

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(上写真 ペトロナス(ガソリンスタンド)のレシート。以前はリッターRM1.95だったのですが、2015年7月1日から値上がりして現在はRM2.15です。このレシートは、満タンと窓口に伝え、Deposit(保証金)としてRM100を預けるように言われ預けたものの実際はRM61.08分だけ購入し、おつりをRM38.9受け取ったということを示しています。)

 

レンタカー返却の際は、最初に借りた時に入っていたガソリン量に戻すのがルール。満タンだったら満タンで返却。半分なら半分でOK。ただ、ほんの少ししか残っていない状態で貸し出されることがほとんどで、その場合は、そのほとんど残っていない状態で返却でよいのですが、こういう状態の車に借りるはめになると、借りてすぐガソリンスタンドに行かなくてはいけないので面倒。車を引き渡された瞬間からガソリンマークが点滅しているので、あせる。ガソリンスタンドは24時間営業。場所はレンタカー会社が教えてくれるはずですが、初めてだとちょっとわかりにくいかも。空港からだとPL HOON SUATの向かいが一番近い。返却は、空港で借りた場合は原則空港で(交渉可能)。空港に着く時間を担当係に連絡しておいて(車を借りる際に携帯番号を聞いておくとよいと思う(マレーシアでは仕事上の連絡も携帯で、あるいはwhatsapp(=lineみたいなアプリ。ラインはこちらではほとんど誰も使っていません)でおこなうことが普通))、借りた時同様、ブルーのプラスチックの屋根のあたりでぶらぶらしている係に返却。この島ではみんなぶらぶらしているので、どのひとがめざすべきぶらぶらしている人かはわかりづらいのが難点ですが、比較的ぶらぶらしている度合が少ないぶらぶらしている人が勤務中の人です。

 

当ブログをご覧になって、ランカウイ日記 59 レンタカー 2 - ランカウイ日記にご紹介した会社を実際にご利用になった読者のかたが、コメント欄に体験記を書き込んでくださいましたので、ここに引用いたします。全文は下のコメント欄にございます。ランカウイトラベラーさま、貴重な情報をありがとうございます。

 

「私は日本からfiHOLIDAYS宛にメールで見積もりを出してもらい、その返信メールで「Whatsappでやり取りする方が早いよ。」とMs.Izzaに言われたのでアプリをインストールしてやり取りをしました。
私はiPhoneですがWhatsappで彼女を追加するには自身のiPhoneの連絡先に彼女の携帯を登録するとうまくいきました。

車を借りる際にMs.Izzaから「返却のために空港に来る前にWhatsappで連絡をくれたら私かブラザーが迎えに行くよ。」と言われたので、そのようにしました。
しかし一向に返信が来ず空港に着きました。

空港ではパーキングに入れば良いでしょう。日本と同じようにバーの手前でチケットを取ればバーが上がります。
返信がなくこのブログの「ブルーのプラスチックの屋根」を見落としていたのでArrivalのところの税関職員に「fiHOLIDAYSに車を返すから呼んでくれ。」と言いました。
しばらく待っていると外側からMs.Izzaのブラザーがやって来ました。
どうやらMs.Izzaはオフだったようです。
これでホッとし車のところに行き周囲をチェックされ問題がなかったのでデポジットの100リンギットの返却を受けました。
これで一件落着です。

このようなイレギュラーなことがあっても、Arrivalのところまで行けばレンタカーカウンターの近くなので何とかなると思います。
なお、fiHOLIDAYSの固定電話に電話をかければもっと話が早かったと思います。
私は高い電話料金を払いたくなかったのですが、別に構わなければ電話を掛ければ良いでしょう。

長々となりましたが今後ランカウイを訪れる方々の参考になれば幸いです。」

 

 

 

*1:それぞれ日産・トヨタの東南アジア製造・販売車で、たぶんともにエンジンは1.2か1.5リットル。個人的にはアルメーラの方が好きです。VIOS(ヴァイオスorヴィオス)は、フロントガラス横のAピラーがものすごく邪魔な位置にあって、視界が悪い。いったいなんでこんなところに柱があるのだ? それから、公称値は知らないけれど、同じような乗り方をしたときに、アルメーラのほうが燃費が良いような気がしました。細かくデータをとったわけではないので、あくまで体感ですが。

*2:ランカウイで走るレンタカーの小型車の大半はPerodua社のViva。ダイハツのミラをベースに開発された車。小さいながらも車体をぶるぶる振るわせながらけっこう頑張って走る。

*3:レンタカー会社は、法律で会社毎に持てる台数が決められていて、その台数分の登録車体を持っているんだけど、会社によっては、それ以上の車(未登録車)を貸し出していることがあるみたい。そういう車を借りたとしても、借りたこと自体に対する罰則等はないはずなんだけど、保険がどうなるのか不明。たぶん、対人は車ごとにかけてあるはずだから大丈夫、物損は自費になるんじゃないかなぁ。登録車かどうかは、フロントガラスの左上のステッカー(Hire and Drive)で確認可能。